霧島市立・国分小学校の教職員の皆様に
小学校における集団フッ化物洗口の問題についてお話しました。
霧島市の生徒数888名の小学校からフッ化物洗口に反対の立場で教職員へ話をして欲しいとの依頼を受けました。
フッ素問題について推進、反対双方の考えを聴くなど、今まであり得なかった依頼です。
それも霧島市教育委員会の了解を得ているとの事で、喜んでお受けしました。

問題提起
フッ化物洗口について考えるべき事
・ 虫歯予防効果はあるの?、・安全性の不安は?、・学校現場の混乱
子どもたちから
・何で? ・どうして? ・分かんない、教えて、 先生方はどのように答えますか?

フッ素洗口による虫歯予防効果検証をすべきです。でも霧島市は拒否しました。
・2015年から小学校における週1回法でのフッ化物洗口事業を開始しました。
・2016年3月議会で効果検証を提案し、実施の方向性を示しました。
・2016年6月議会で歯科医師会と協議し検討中であるとの答弁
・2016年9月議会でも検討中の答弁
・2016年12月議会で公衆衛生学的研究によって、既に有効性が確認されており実施しないと答弁
これらの事実は霧島市議会の会議録で確認できます。

どうしたら効果の検証が出来る?
・同じ規模の学校を選定
・いずれも効果的なむし歯予防法として推奨されているシュガーコントロール、ブラッシングを指導
・2〜3年経過後
・フッ化物洗口実施校と未実施校について学校保健統計のDMF指数を比較すれば、検証できます。
・広島、神奈川、東京都などはフッ化物洗口をせずとも虫歯は少ないです。
・長崎市の検証結果、フッ素洗口実施校が虫歯が少ないという結果は得られていません。
都道府県でのフッ素洗口実施率とむし歯保有数に相関があるか調べれば、効果検証は出来ます。

行政、歯科医師会は言います。新潟県、佐賀県を見習えと。
広報霧島で新潟県は虫歯が少ない。佐賀県、秋田県はフッ化物洗口により虫歯が減少したと広報しています。秋田県が少ないという事実はありません。
鹿児島県歯科医師会はフッ化物洗ロの効果について、新潟県、佐賀県の実績をみても異論の余地はないと言います。
読売新聞も新潟県のむし歯が少ない理由はフッ化物洗口の効果であると言います。虫歯の多いのは親が悪い、貧乏人、低学歴家庭に多いと。
でも、フッ化物洗口の実施率が極端に低い、広島県、神奈川県、東京都のむし歯は佐賀県より少ないです。その理由を問いかけても答えはありません。

フッ化物洗口の安全性の疑問
・フッ化物洗口に用いる薬剤の主成分はフッ化ナトリウムで、原末はネット販売で入手できます。
添付文書とは薬剤の成分、効能、効果、用法、用量、使用上の注意などが記載された重要な文書です。
 製薬メーカーは虚偽記載、記載漏れ、周知漏れがあれば法的な制裁を受けます。
・添付文書に記載されていない処方がなされた場合、製薬メーカーは免責されます。
・ところが、フッ化物洗口に用います薬剤には副作用情報、臨床試験成績の記載がありません。
・副作用は無いと言います。でも副作用報告があります
しかしながら、添付文書は僅かでも危険性が記載されている稀有な文書です。
意外と知られていないのが桜島の斑状歯問題です。

万が一誤飲したら?
カルシウム剤、牛乳、アイスクリームなどを与え医師の診断を受けなさいと薬剤の使用上の注意文書に記載されています。(ここで言う医師とは歯科医師ではありません。)
製薬メーカーは添付文書にその理由を記載していませんでした。製薬メーカーに重ねての質問の結果
・誤飲によりフッ化物が過剰量となったときにその一部がフッ化水素を形成し胃を荒らすこと、
 多量のフッ素が血中に移行することを未然に防ぐためであるとの回答を得ました。
・胃に達したフッ化ナトリウムが胃の中で胃酸と化合しフッ化水素になると認めました。
・化学反応は悠長なものではありません。即座に反応します。

NHKガッテンでフッ素のむし歯予防効果を礼賛
・5月8日、NHKがガッテンでフッ化物の虫歯予防効果が極めて高い、『歯みがき後に口をゆすがないという衝撃の歯みがき法!』と題して放送しました。
・私達はこの放送の内容に問題有としてNHK、及び政府に質問をしました。
・政府は『歯磨剤は、歯を磨くことを目的とした口腔用の外用剤であり、嚥下することを前提として製造販売の承認は行っていない』と答弁しました。
・NHKは『厚労省、歯科医師など専門家で、広く有用性と安全性が認められたうえで実施されている』と回答、政府答弁とは異なります。
・歯科医師会はフッ化物の虫歯予防効果してフッ素は歯質を強化(フルオロアパタイトを生成)すると主張していますが、政府はそのようなデータは把握していないと答弁しました。さらに再石灰化のメカニズムについて知らないとの答弁も得ました。推進派の理論を政府は知らないといいます。ガイドラインに記載されている事と矛盾します。
・2019年5月14日、大河原雅子衆議院議員の主意書に対する政府答弁です。
・2019年6月14日、大河原雅子衆議院議員の主意書に対する政府答弁です。

・ガッテンでは卵の殻と歯は同じカルシウム化合物であるとして練り歯磨きを卵に塗り、すすいだ後で食酢に浸すと侵されないと言う実験を紹介しています。卵の殻は炭酸カルシウム、歯はリン酸カルシウムで全く別物です。
ライオン歯磨きのHPでも同様な実験を紹介しています。
私は実証実験を行いました
 フッ素入り練り歯磨きとフッ素を含まない練り歯磨きで差異はありませんでした。
フッ素をお勧めされている歯科医師のホームページでは歯みがき後に口をゆすがない事の推奨が始まっています。
政府答弁では飲み込むことを推奨していません。

霧島市は洗口液作成を多忙な学校現場に押し付けています。
大分市では、学校現場の負担軽減、トラブル防止のために洗口液作成は薬剤師に委託、配送は運送屋に委託しています。
国分小学校は水飲み場不足で子供たちが洗口液を吐き出す場所が不足しています。
フッ化物洗口をせずとも、むし歯は減少しているのは学校現場の努力の賜物です。
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